黒いお城と白いお城

 ::まぺすぺ::にて黒いお城が出てきたので、白いお城との違いを検索してみました。
 http://www.geocities.jp/vrmurakami/という明治維新まで存在していた村上城を再現しようとしているページに

「城=白亜の建造物」という図式は必ずしも「すべての城」に適応できるわけではない。ちょっと考えればわかるように、白亜どころか「真っ黒」な城も多数存在するのである。
 メジャーどころでは岡山城(右図)や松本城、熊本城がそれにあたり、特に姫路の隣国に位置する岡山城は、「白鷺城」こと姫路城との対比から「烏城」(うじょう:カラス城の意)と呼ばれている。

 また、なぜ2つ存在するのかということについては

このような見かけの差異を生み出したのは、言うまでもなく城の外壁材の違いである。姫路城をはじめとする「白い城」は、土壁の外壁の表面を漆喰の塗り込めで仕上げ、岡山城をはじめとする「黒い城」は、土壁の上に木製の板を貼って仕上げている(このような壁を「下見板張り」という)。
 一見、後者のほうが旧式で、防火性能も低いように思われるが、実際には、江戸末期まで下見板張りの城郭建造物は作られ続けている。また、城郭建築の下見板の下には厚い土壁が控えているので、防火性能についても塗り込めの建物とほとんど差はない。壁材の差は、城主の好みや金銭的な問題による部分が多かったと思われる。(実は、漆喰はかなり雨にもろい建材で、数年おきに塗り直しをしないとすぐにボロボロになってはがれてしまう。下見板張りは安価な上、耐久性も高く、通常5〜60年は修理なしで維持できるという)

 ということで「白」よりも「黒」の方が耐久性では優れていたようです。