こんにちは


 ネットというか世界中では昨年から話題になっていたようですが、私は全然知りませんでした(^−^;
 最近、初来日してアンビリーバボーで取り上げられて、日本で話題があがったので、やっと私のアンテナにひっかかりました。



 結構ネット巡回していますが、まだまだ世界は広いようです。
 イギリスでのお話。
 あるオーディション番組に、携帯電話販売の仕事をしている冴えない中年男が出場しました。
 その番組は「Britains Got Talent」
 アメリカで放映されている「America's Got Talent」のイギリス版です。


 その太った冴えない中年男が審査員の前で演じたのが「オペラ」でした。
 正直、私はヨーロッパでのオペラの地位がどの程度かわかりませんが、そんじゃそこらの人が気軽に歌おうか?というものでは無いそうです。
 小さい頃から専門の教育を受けるわけですから、莫大なお金がかかりますので家が裕福でないと無理です。
 それでも声楽家としてお金を稼げる人はごくわずか。
 そこへポール・ポッツなる労働者階級の男がいきなり現れて歌おうというのですから審査員は驚き、あきれて歌う前はどうでもいいという表情をしています。
 しかし、ポールが歌い上げ始めると審査員は歌う前の驚きとは別の驚きに包まれます。
 


 ポールよりうまい声楽家は世の中にいっぱいしますし、女性審査員も「ダイヤの原石だ」と完成されていないことを示唆しています。
 それでも、ポールの歌はプロのオペラ歌手には無い魅力が伝わってきます。
 なんでしょうね?
 後にプロデビューをして全世界でアルバムを300万枚売り上げ、現在世界ツアー中なのですが、この時は本当に歌が好きで歌っている(今もか?)のが審査員や我々の心に直接訴えかけているせいかもしれません。


 先日アンビリーバボーで取り上げられたさいには触れられていませんでしたが、ポールは若い頃からコンテスト荒らしだったようで、賞金を稼いでプロのレッスンを受けたり、イタリアへオペラ留学、イギリス国内では複数のオペラコンサートで歌っていたそうで、なんまったくの素人というわけではありません。

http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/407/p407_2.html


 それでも、世界中に数多く存在する声楽家の中でも、最近心にしみた歌声を聞かせたのはポール・ポッツその人ということは間違いない事実ですし、世の中がそれを認め始めています。
 オペラ界の壁は高く、そして厚いでしょうがこれからもがんばって欲しいです。