こんにちは

 
 バーミヤンに涅槃仏はあったんだっ!
 ・・・と、元ネタのラピュタですら、分からない人が出てきているのでなんですが、タリバンの愚行によって破壊されてしまった、バーミヤンの大仏の側にあったと言われている「涅槃仏」の痕跡が現れてきたようです。
 

バーミヤンに大規模仏塔 「幻の涅槃仏」寺院か

2007年11月6日 10時16分

 アフガニスタン中部バーミヤンで、発掘された仏塔基壇を指すタルジ教授(共同)
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 【バーミヤンアフガニスタン中部)6日共同】アフガニスタン中部のバーミヤン遺跡で、旧政権タリバンが破壊した大仏立像の南東100メートルで発掘された6−9世紀ごろ建造の仏塔基壇の最長辺の長さが約55メートルに及ぶことが6日までに確認された。同国最大とみられ、小説「西遊記」の三蔵法師として知られる玄奘三蔵バーミヤンの寺院で見たと記したものの存在が確認されていない「幻の涅槃仏」発見に、さらに近づいたといえそうだ。

 調査チームは、仏塔は高さ30メートルの巨大なものだったと推測。地上に残っていた遺構も仏塔の一部と確認された。これまでの調査で、仏僧の礼拝の場として使われていた「塔院」や僧院の跡も付近で見つかっており、一帯は仏塔を中心とした大規模な仏教施設だった可能性が高まった。

 アフガン考古学保護協会のゼマリアライ・タルジ氏(フランスのマルク・ブロック大教授)が率いるチームが発掘した。バーミヤン遺跡は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産


 ばんぺいくんが購入後、全体で5回以上、部分部分では10回以上は読んだであろう

玄奘三蔵 (講談社学術文庫)

玄奘三蔵 (講談社学術文庫)


 の中で

王城の東北方の山に、高さ百五十尺の立石像があった。像の東に伽藍があり、その東に鋳銅製の釈尊の立像があった。高さは一百尺である。
伽藍の中には、釈尊の涅槃の臥像があり、長さは一千尺もあって、いずれも絶妙の荘厳である。


 と書かれています。
 高さや長さに誇張があるにしても、西大仏は破壊前は高さが55メートルあったので、その数倍といいますから、恐ろしく巨大なものであったといえます。
 なぜ、このような巨大なものが忽然と姿を消したのかが謎でしたが、ようやくてがかりがつかめてきたようですね。
 ちなみに、現存する世界最古の仏典も、このバーミヤン近辺で見つかった・・・らしいのですが、見つけて売った人間が正確な場所を言わなかったために、いまだにどこから発見されたかは分からないそうです。