こんにちは


 ばんぺいくんは生まれてこの方飛行機に乗ったことが無いので、JALとかANAという名前には縁がないのですが、投資の世界のJALとかANAにはなじみがあったりします(^−^;
 昨日発表されたJALの増資については、「JALは詰んだな」という内容でした。

日航:最大2227億円調達、公募と第三者割当で−航空機購入資金に(3) (ブルームバーグ)


2006年6月30日(金)17時11分

6月30日(ブルームバーグ):国内最大手の日本航空(JAL)は30日、公募と第三者割当増資で最大2227億円の資金を調達すると発表した。関連部品を含めた航空機購入に全額を充てるとしている。

公募は国内外で7億株を予定、価格は7月19日から21日までの間に決める。国内公募は主幹事をみずほ証券とするが、機関投資家への募集などはゴールドマン・サックス証券と共同でする。海外分は、みずほインターナショナル、ゴールドマン、UBSを共同主幹事とする。この公募への需要が強ければ、追加で 5000万株を売り出す。

HSBC証券の日本株責任者のマイケル・ニューマン氏は、増資について、「日航にはほとんど価値がなく、投資家に売るのはなかなか厳しい。大幅なディスカウントが必要になるだろう」と指摘。安全問題などで市場シェアや競争力が落ちていることで問題が複雑になっていると述べた。

日本航空は機材更新などのために2004年4月5日にCB1000億円を発行(転換価額440円)した。償還(資金返済)日は2011年3月25日だが、保有者に2007年3月25日での繰り上げ償還の権利を認めている。株価水準次第では権利行使が進まず、償還に備えた資金調達が必要になる。

日本航空の株価終値は、前日と同じ287円。

 本来でしたら発行株数の37%という巨額増資なんて狂気の沙汰です。
 ちょっと考えただけで、すべて株式で償還されたら37%の値下がりになることは容易に想像できますし、昨今の航空業界の厳しさを分かっている欧米の投資家は航空会社へ投資しようとはあまり思わないでしょう。
 そのことは記事の中にありますが、航空会社というものの資産は鉄道会社のように駅や線路といったような資産というものがありません。
 あるのは飛行機と人間ですが、飛行機はすでに借金の担保に入っていてリースという形になっていますし、人間は欧米ではすでに派遣社員がほとんどです。
 駅に相当する空港は、日本では「国」のものですのでJALには関係ありません。
 さて、元・親方日の丸企業の今後はどうなることやら・・・
 ちなみにアメリカでは破産法で出直しをはかる航空会社が多々ありますが、JALは是が非でも会社更生法での再建は避けたかったみたいですね。
 おそらくいろいろと困る人がいるのでしょう(w