茶碗一杯分の値打ち

昨日NHKラジオ深夜便にてフランスからのレポートで以下のような記事のことを言っていました。

仏テレビ:荒川の演技に不適切コメントで謝罪文

 国営フランステレビは15日までに、トリノ冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した荒川静香選手の演技について、実況中に不適切なコメントがあったとして、謝罪文をパリの日本大使館に送った。

 謝罪があったのは、リレハンメル、長野両五輪男子フィギュアスケートの銅メダリスト、フィリップ・キャンデロロ氏が荒川選手の五輪での演技について実況で「ご飯一杯分の値打ちがある」とした発言。

 キャンデロロ氏の真意は不明だが、放送後、フランス人弁護士を名乗る人物から「日本人に対して失礼であり、謝罪すべきだ」との抗議が寄せられたという。

 日本大使館は抗議などをしておらず、謝罪文を受け取ってから同テレビに問い合わせ、経緯を把握した。大使館は「侮辱なのかどうか、受け取り方次第だが、取り立ててひどい発言というよりも、軽口が過ぎるという程度に考えていた。謝罪があったことを多としたい」としており、謝罪文は日本スケート連盟に転送するという。(共同)

フランスでは結構話題になった事件のようでして、日本では3月16日に報じられたものの、あんまし話題にならなかったようです。
日本人は「ご飯一杯分の値打ちがある」と聞いてもピンと来ないようですが、フランス人からすると「ご飯一杯分の値打ちがある」というか「茶碗一杯分の値打ちがある」というのはアジア人に対する侮辱の意味があるそうな。
この記事を題材にしたblogをググるとそれなりの数は出てきますが、一様に「茶碗一杯分の値打ちがある」という言葉のどこに「侮辱」に値するのか分からないというコメントばかりでした。
かくいう私も全く分かりません。
ですが、この放送のあってから相当数の抗議電話が寄せられたとのことですので、かなりの人種差別的な発言だったのでしょうね。